世界の闇ファイル⑧ DNAと遺伝子家系図による39年目の決着
迷宮入り連続殺人事件、執念の捜査が生んだ奇跡の逮捕劇
TotalNewsWorld
2026.05.15
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1983年、カナダのオンタリオ州トロントで発生した2人の女性の惨殺事件。現場にわずかな証拠を残したまま、犯人は忽然と姿を消し、事件は長年にわたり暗黒の迷宮へと葬り去られていた。
遺族が絶望の淵に立たされる中、捜査のバトンを受け継いだ刑事たちの執念と、21世紀の最先端科学である「遺伝子家系図学」の融合が、39年という果てしない時間の壁を打ち破った。闇に潜み続けた真犯人が白日の下に晒されるまでの、全軌跡を詳述する。
第一の事件は1983年8月17日、トロントの静かな住宅街で幕を開けた。被害者は4人の子供を持つ看護師であり、離婚を機に新生活をスタートさせたばかりのファミリーセラピスト、スーザンさん(45)であった。親族が集まる夕食会に連絡なく姿を見せないことを不審に思った義兄が自宅を訪れた際、半開きになった裏口の先、2階の寝室で変わり果てた姿のスーザンさんを発見。