トランプ大統領の「チキンゲーム」の行方
米ニュース番組「Newsmax」の司会者カール・ヒグビー氏は、トランプ大統領が中国とイランに対して仕掛けている「極限のチキンゲーム」について、その戦略的意図と世界経済への影響を分析した。ヒグビー氏によれば、中国は原油供給が断たれれば「あと10日」で国内の備蓄が底を突く深刻な状況にあり、イランに対する米軍の海上封鎖は、中国経済の心臓部をも停止させようとしている。
トランプ氏の賭けは、中国とイランが先に「瞬き(降参)」することに置かれている。原油価格は世界的に上昇しているが、米国に比べて中国や欧州では2倍の速さで高騰しており、このエネルギー不足の圧力こそがトランプ氏の最大の武器である。中国は生存のために高額な原油を輸入せざるを得ず、その経済的負担が限界に達したとき、中国自らがイランに対し「ホルムズ海峡を開放し、交渉に応じるよう」圧力をかけることを狙っているのだ。
しかし、このギャンブルには時間制限がある。米国の戦略石油備蓄(SPR)も「10日から30日」で枯渇する恐れがあり、それを超えれば世界経済は深刻なリセッション(景気後退)に陥る可能性がある。ヒグビー氏は、もしこのまま事態が長期化すれば、政府の命令ではなく経済的必然性によって、コロナ禍のロックダウンのような経済停止が数ヶ月続くリスクがあると指摘した。