自衛隊機へのレーダー照射問題 中国軍(が音声データ公開も疑念続出
元統合幕僚長の河野克俊氏は、今回公開された音声について「船舶同士の訓練通告のやりとりに過ぎず、レーダー照射時の状況を示すものではない」
TotalNewsWorld
2025.12.10
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中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射問題をめぐり、中国国営メディアは、中国軍と自衛隊が現場で交わしたとする音声データを新たに公開した。音声では、中国海軍艦艇が日本側に対し「計画に沿って艦載機の飛行訓練を実施する」と通告し、日本側がそのメッセージを受け取ったと応答している様子が収録されている。
中国側は、この音声を根拠に、訓練前に複数回日本側へ通報を行い、返答も得ていたと説明。その上で、訓練終了直後に自衛隊側が悪意をもって接近し、中国が設定・公表した訓練区域に侵入したと主張した。中国側は、自衛隊機との距離が50キロ未満まで縮まったため、レーダーで探知可能な状況になったとしている。
さらに、中国側関係者の証言として、中国軍機も自衛隊機からのレーダー照射を感知したと主張し、双方が相互にレーダーを探知していたかのような印象を与えている。ただし、この音声の真偽は確認されておらず、中国側としては事前通告を行っていたという姿勢を対外的に強調する狙いがあるとみられる。