イラン大統領ペゼシュキアン、IRGC司令官ヴァヒディに警告
イラン国内で、政権中枢に深刻な亀裂が生じている。マスード・ペゼシュキアン大統領がイスラム革命防衛隊(IRGC)のアフマド・ヴァヒディ司令官に対し、現在の戦争継続方針がもたらす経済的打撃を強く批判し、停戦がなければ3週間から1ヶ月以内にイラン経済が完全崩壊(total collapse)する可能性を警告したことが明らかになった。
複数の情報筋(匿名)がイラン国外の反対派メディア「Iran International」に明らかにしたところによると、ペゼシュキアン大統領はIRGCのエスカレーション戦略、特に近隣諸国への攻撃継続を問題視。こうした行動が国民生活と経済に深刻な悪影響を及ぼしていると指摘したという。
大統領はさらに、行政・執行権限を文民政府(大統領府)に返還すべきと主張したが、ヴァヒディ司令官はこれを明確に拒否したとされる。ヴァヒディ氏は戦時下ではIRGCが敏感なポストの人事や重要決定を直接管理すべきだと強調した模様だ。イラン経済の現状この警告の背景には、米国・イスラエルとの紛争が長期化する中で悪化の一途をたどるイラン経済がある。主要都市ではATMの現金枯渇やオンライン銀行サービスの障害が頻発し、公務員の給与支払いが数ヶ月遅延。食料など必需品のインフレ率は戦前から100%を超え、さらに上昇傾向にあると報じられている。