トランプ大統領が設定した発電所攻撃の期限が迫る中、イランが禁じ手「人間の盾」戦術へ
イラン、電力プラントに「人間の鎖」 トランプ大統領の攻撃警告に対抗2026年4月、米国とイランの緊張が高まる中、イラン政府は自国電力プラント周辺に民間人を配置する計画を発表した。イラン国営メディアは、若者やスポーツ選手、学生らに呼びかけ、4月7日午後2時(現地時間)から全国の主要発電所で「人間の鎖」を形成するよう促している。
背景には、ドナルド・トランプ米大統領の厳しい警告がある。トランプ氏はホルムズ海峡の再開を求め、期限までに応じなければイランの電力プラントや橋梁を「破壊する」と繰り返し脅迫。イランが海峡を事実上封鎖していることを問題視し、「火曜日が電力プラントの日になる」との過激な発言もあった。これに対しイラン側は、国家インフラを守る象徴的な行動だと説明。若者を中心とした「人間の鎖」は、攻撃を「民間人への戦争犯罪」として国際社会にアピールする狙いがあるとみられる。
イラン国営テレビの映像では、若者たちが発電所周辺に集まり、手をつないで輪を作る様子が報じられた。政府はこれを「明るい未来のためのイラン青年の人間の鎖」と命名し、愛国心を煽っている。一方、国際的には強い批判が起きている。民間人を軍事目標の盾とする「人盾」行為は、ジュネーブ条約違反の疑いがあり、過去にハマスなどが用いた手法と重なるとして非難の声が上がる。