マムダニ、移民・税関執行局（ICE）回避を指南する動画投稿で波紋

米ニューヨーク市の次期市長に当選したゾーラン・マムダニ（Zohran Mamdani）が、不法移民に対して連邦移民・税関執行局（ICE）への対応方法を説明する動画を投稿していたことが明らかになり、全米で大きな議論を呼んでいる。動画の中でマムダニ氏は、捜索令状の確認を求める権利や黙秘権を強調し、ICEに対して毅然とした態度を取るよう呼びかけた。

同氏は、移民の権利擁護を政策の柱に掲げており、自身が市長に就任すれば移民を「守る」と主張している。しかし、この発信に対し、保守派からは「連邦法の執行妨害に当たる」「法秩序を軽視している」との批判が噴出している。

一方、支持者は「人権を守るための正当な啓発活動」と擁護し、移民コミュニティへの抑圧的な取り締まりに歯止めをかける行動だと評価している。市長という立場で連邦政府の移民政策と対立する姿勢を見せたことで、今後、市と連邦当局の関係悪化は避けられないとの見方もある。