ミネソタ州を揺るがすソマリア系移民詐欺疑惑
イルハン・オマル議員とティム・ウォルツ知事への政治的波紋
TotalNewsWorld
2025.12.13
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アメリカ・ミネソタ州で発覚した大規模詐欺事件が、民主党の有力政治家であるイルハン・オマル下院議員とティム・ウォルツ州知事をめぐる政治的論争に発展している。問題の中心は、新型コロナ対策として連邦政府が拠出した給食支援プログラムを悪用したとされる非営利団体「Feeding Our Future」を巡る詐欺事件である。
連邦検察によると、この事件では実在しない子供への給食提供を装い、少なくとも数億ドル規模の公的資金が不正に請求されたとされる。起訴された被告の多くが、ミネソタ州に居住するソマリア系移民であることから、全米最大規模のソマリア系コミュニティを抱える同州の政治と移民政策が注目を集める事態となった。
イルハン・オマル議員はソマリア出身で、ミネアポリスを地盤とする議員であるため、保守系メディアや共和党側からは「不正を放置してきたのではないか」「関係者との距離が近すぎるのではないか」との批判が出ている。一方で、オマル議員本人が詐欺に関与したとする証拠は示されておらず、司法当局からも刑事責任を問われてはいない。