「黒人は浮かない」という俗説を科学が否定 研究者が人種神話に反証
長年にわたり一部で語られてきた「アフリカ系やカリブ系、アジア系の人々は骨が重く、水に浮きにくい」という俗説について、英国の研究者らが科学的根拠は存在しないと明確に否定
TotalNewsWorld
2025.12.16
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長年にわたり一部で語られてきた「アフリカ系やカリブ系、アジア系の人々は骨が重く、水に浮きにくい」という俗説について、英国の研究者らが科学的根拠は存在しないと明確に否定した。ロイター通信が報じたところによると、研究チームは人種や民族によって浮力に本質的な差が生じるという主張は、科学的にも生理学的にも支持されないと結論付けている。
研究者らは、浮力に影響を与える主な要因は骨密度ではなく、肺に含まれる空気量、体脂肪率、体の姿勢などであり、人種そのものとは無関係であると指摘した。骨密度の違いが仮に存在したとしても、水に浮くか沈むかを左右するほどの影響はないという。
この誤った俗説は、水泳教育や安全対策の分野にも影響を及ぼしてきたとされる。研究者は「こうした迷信が、特定の人々が水泳を学ぶ機会を奪い、結果として溺水事故のリスクを高めてきた可能性がある」と警鐘を鳴らしている。