2025年12月 長期金利1.935%突破──日本経済が直面する「静かな構造転換」の全貌/深掘り記事
0年以上続いた「超低金利・デフレ環境」が終焉を迎え、「普通の金利がある世界」への回帰が始まったことを意味
TotalNewsWorld
2025.12.05
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2025年12月4日、東京債券市場は歴史的な一日となりました。新発10年物国債利回りが一時1.935%まで急上昇し、2007年7月(1.960%)以来、約18年5カ月ぶりの高水準を更新しました。
終値でも1.925%と、ほぼ18年ぶりの水準で引けています。この数字だけを見ると「まだ2%にも達していない」と思うかもしれません。
しかし、わずか1か月前(11月上旬)の水準が1.40%台だったことを考えると、1か月で0.5%ポイントを超える上昇は極めて異例です。過去を振り返っても、2013年の「バーナンキ・ショック」時(約0.6%上昇)や、2023年のYCC修正時(約0.4%上昇)を上回るスピードです。